賃貸中の平屋が空き家になりましてー5
こんにちは。地方で細々と賃貸業を営む50代サラリーマン夫婦の、妻のほうです。
前回の続きです。
どうにか砂壁にアクドメール(砂壁固定材)を塗り終え、今回からはいよいよ珪藻土を塗る工程に入りました。
作業を始める前、夫がなぜか優しい声で 「ぷらんさんの好きなように塗っていいよ」 なんて言うものだから、ちょっと気分よくスタートしたんです。 二人でもくもくと壁に向かって作業を進めていきました。
ところが、塗り進めるほどに気づいてしまうんです。
私が塗った壁はどう見てもムラだらけ。 一方で、夫が塗ったところは妙にきれいで、床もほとんど汚れていないし、作業着もほぼ無傷。
私はというと、塗るのも遅いし、作業着はすでに“戦い終わり”みたいな状態。
「え、なんでこんなに差がつくの…?」 時間も限られているので、だんだん焦りが出てきました。
悔しくて、ムラが気になるところを2度塗りしたり、細かく修正したり、気づけば必死で壁と向き合っていました。 気がつけば、夫の“好きなように塗っていいよ作戦”にまんまと乗せられた感じで、結果的にはなんだか悔しい気持ちが残りました。
作業に集中していたら、お客様が・・
作業に集中していたら、まさかのお客様がやってきました。
脚立に乗って壁を塗っていると、ふと足元に気配。 見下ろすと、猫がいました。 開けっぱなしの掃き出し窓から、まるで自分の家かのようにスッと入ってきて、私のことをじっと見上げているのです。
あまりの自然さに、思わず固まってしまいました。
慌てて夫を呼ぶと、猫は「しまった」という顔でサッと外へ出ていきました。 でも、あの堂々とした入り方を見る限り、ここに来慣れている感じがします。

そういえば、この家は初回のブログにも書いたように、獣臭がひどくて、毎週末通って作業しているのに、まったく薄れる気配がありません。 扉を開けて、窓も全部全開にしないと、正直、息を止めたくなるほどの臭いです。
もしかしたら、前の住人さんのときも、この猫は普通に出入りしていたのかもしれません。 あの“当然の顔”は、そういうことなんだろうなと思えてきました。
