賃貸中の平屋が空き家になりましてー5
ぷらん
サラリーマン大家の夫が専業大家になりたいらしい
こんにちは。地方で細々と賃貸業を営む50代サラリーマン夫婦の、妻のほうです。
前回の続きです。
珪藻土はどうにか壁に塗り終えました。 その後、この現場はどう考えても長丁場になると判断した夫が、私の同伴は土曜日だけでいいと言ってくれました。
夫が一人で無理をしないか心配ではあったのですが、月曜からの仕事、家族のお弁当づくり、家事、一週間分の買い物のことを考えると、その提案は正直ありがたかったです。
台所の壁は合板だったので、そこは夫が一人でクロス貼りを頑張ってくれました。
私は大工仕事はできないので、玄関から居室へ続く狭い框部分のボコボコを全部剥がし(なんと養生テープで補修されていたのです)、新しい木材で補修する作業を夫が進めていきました。
が、しかし。
どれだけ新しい壁材や木材を入れても、どれだけ換気しても、どれだけ拭いても、窓を閉めてしばらくすると―― どこからともなく、あの不快な臭いがじわじわと戻ってくるのです。
まるで、家のどこかに獣が潜んでいるような感覚。
新しい材料の匂いに紛れて一瞬消えたように思えても、気づけばまた鼻をつくあの臭いが蘇ってくる。
「これは…根が深いぞ」と、二人でため息をつくしかありませんでした。