家を建てるリスク
借景のありがたさ
新築時の我が家からの見晴らしは、見晴らしの良い山と農業用の池があり、家の真横は休耕田(いつもは雑草の原っぱ)で程よく空と緑に囲まれていて鳥の鳴き声が聞こえ、雉も現れたりするとても自然環境の良い場所でした。自分の土地ではないのですが、土地の状況から窓をできるだけ山側に設置して景色を楽しんでいました。
その数年後
しかし数年前、山は売られてしまい、沢山のトラックやブルドーザーが毎日訪れて開発されてしまいました。結果緑色がたちまち全て茶色になり、区画に分けられて電柱が沢山建って住宅地になってしまいました。
それでもこの時点では、隣の原っぱもそのままで、遠くの山が住宅地になっちゃったねってな感じでした。まだ我慢ができました。
現在は
その後、我が家の真横の空き地にアパートが2棟建ってしまったのです。
窓からの景色は緑ではなく、灰色の壁と窓になってしまいました。
しかもアパートの配置プランが我が家のデッキの真横にアパートの入り口(通用通路)になってしまったので、リビングの大きな開口の開き戸がつぶれてしまいました。もうここを開いてデッキに出ることは無くなりました。
アパートの施主(土地の持ち主)はご近所の方だから、業者の提案プランでしょうがそれを知っての建設だと思うと多少複雑な気持ちが生まれてきます。(私も人間だから仕方ないのです。)
アパートの埋まり具合はメゾネットファミリータイプ家賃9万で賃貸開始から1月で満室になったようです。ここは急行も止まらない郊外なのですが、ファミリータイプは強いようです。
昨今は人口減で空き家も増えているのですが、やっぱり皆さん新築が好きなのですね。
まとめ
所詮借景なので、何も言えないのですが、今は私たち家族にとって住居とはと考えるとき、ここが永住の土地なのかどうかわからなくなってきています。
窓の間取りを山側に向けたことなど、建てた時にはそこまで頭が回っていなかったです。
ですので、これを読まれた方のこれから新築を建てようかなという人の参考の一つになれば幸いです。