夫が38歳で経験した現実 ― そこから始まった我が家の不動産投資
夫が38歳のとき、63歳で自営業をしていた義父が突然他界しました。
悲しむ間もなく、私たちは現実と向き合うことになります。
それまで詳しく知らなかった実家の収支状況。
通帳、帳簿、請求書…。整理していく中で見えてきたのは、想像以上に厳しい現実でした。
そして何より衝撃だったのは、残された義母の年金額のあまりの少なさでした。
「こんなに少ないのか…」
夫は愕然としたそうです。
借金の存在と、夫の決断
さらに、実家には借財があることが分かりました。
しかし、当時の我が家にも余裕はありません。
子どもは3人。住宅ローンもある。決して楽な家計ではありませんでした。
それでも夫は決断しました。
「自分がやるしかない」
昼はサラリーマンとして働き、夜は配送の仕事へ。
半年ほど、ほとんど寝る時間もなく働き続けました。
身体は限界に近かったと思います。
それでも、家族のため、亡き父の名誉のため、そして母を守るために。
その結果、なんとか借金を完済することができました。
夫の中に残った「理不尽さ」
借金を返し終えたあと、夫の中に残ったのは達成感だけではありませんでした。
ひとつの疑問。
「これでいいのか?」
夫は若い頃、少しの間実家の自営業を手伝っていたことがあります。
そのとき、国民健康保険料の負担がいかに重いかを身をもって感じていました。
これだけ高い保険料を払い続けてきたのに、
いざ老後になって受け取る年金は、生活を支えるにはあまりにも心もとない金額。
努力しても、真面目に払っても、
最後に残るのはこれだけなのか――。
その理不尽さが、夫の中で消えずに残りました。
「自分が死んだら?」という問い
義父の死をきっかけに、夫は考えるようになりました。
「自分がもし今死んだら、家族はどうなる?」
我が家にも3人の子どもがいます。
自分と同じ思いを、子どもたちにさせたくない。
そこから、夫の副業への挑戦が始まりました。
最初はFX。
次に投資信託。
本を読み、セミナーに行き、少しずつ知識を増やしていきました。
そして、いつの間にか話は「アパート経営」へ。
2015年、新築アパート1棟購入
2015年。
夫はついに新築アパートを1棟購入しました。
私にとっては、正直とても大きな決断でした。
「本当に大丈夫?」という不安もありました。
でも夫の中には、はっきりとした覚悟がありました。
「自分の家族を守る仕組みをつくる」
義父の死、借金返済の経験、年金の現実。
すべてが夫の原動力になっていました。
不動産への情熱は今も続く
そこから夫の不動産への情熱は止まることなく、今も続いています。
ただの「お金儲け」ではありません。
・家族を守るため
・将来、子どもたちに負担をかけないため
・理不尽だと感じた現実に、別の選択肢を持つため
あの時の経験が、我が家の方向性を大きく変えました。
人生は、思いがけない出来事によって進路を変えることがあります。
義父の死はとても悲しい出来事でした。
でも、その経験があったからこそ、今の我が家の不動産ストーリーが始まったのだと思います。
